サンサンコーナー
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小松市に八つあたり
小松市の道路行政について、以前も意見を申し上げましたが、再度、指摘したいと思います。
本折町から龍助町の道路が、歩道を分離して新造されましたが、あれが改良と言えるのでしょうか?住民にとって非常に使いにくく、また、我々通行人にとっても実に通行しにくい改良、いや改悪と言われる改造だと思うのです。
まず、道路の無電柱化です。どうして本折町から龍助町間だけが無電柱化されるのか?何の基準によって成されているのか、これから街中は全て無電柱化されるのか?どんな流れになっているのか?とても興味があります。
次に歩道です。縁石をつけたばかりに、道路に面した家は、アプローチがしにくい状況になっていると思います。特に車庫への車の出し入れはしにくいと思います。また、縁石の歯抜けのようなガタガタさは実に使いにくいものです。
ところで、歩道の縁石は必要なのでしょうか?歩いている人が危険だからなのでしょうか。もし危険だとしたら、他の地域は危険ではないのでしょうか?事故が起きる可能性があることは分かります。ほとんどありませんが。しかし、縁石があることにより、けつまずいたり、車が交差しにくい状況になっていることも事実です。
私は、街中の歩道には縁石は必要ないと思います。国道や県道など、車のスピードが出やすい道路には、歩道が必要かもしれませんが、街中を走る道路には必要ないと思います。逆にスピード規制をすればよいのではないかとさえ思います。
私は、都市計画において縁石の必要がないと決めるべきではないかと思います。設置されることで、生活しにくくなるような縁石は不要だと思うからです。試しに私の事務所(小松市小馬出町)の前の通りと、龍助町の通りを比較してみれば、一目瞭然です。行政マンは、もっと真剣に道路行政に取り組んでほしいと思います。
私は事業をしていて、常に投資と効果について意識しています。一つの例ですが、自社で開発した宅地(大聖寺の福の杜、85区画分譲地)の交差点では、信号ではなくラウンドアバウト(環状交差点)を取り入れました。行政から許可が下りるまで、一年もかかりました。ラウンドアバウトでは事故が起こりやすいのではないか、という杞憂からです。しかし、信号を設置しない交差点にと工夫した一時の投資で、非常に効果があったと思います。是非一度見にきてもらいたいと思います。今では、そこを利用する大聖寺の住民はすいすい通行しているようです。イギリス、ドイツ、アメリカなどの欧米諸国では、ラウンドアバウトが広く普及しています。初期投資は大きいですが、ランニングコストがほとんど必要なくなり、便利です。
小松市の行政マンも、ここに投資をしたら、その効果はいか程だろう、この投資は市民の為になるのだろうか?少しでも市民の生活がし易くなるのだろうか?等を常に考えていかねばならないと思います。担当者が真剣に検討し、他の優良地域を視察し、研究し、良い事柄をどんどん採用していく見識が求められます。そして悪しき事業を廃止し、良い事業を取り入れる街づくりをしていかねばなりません。その柔軟性こそが求められ、常に改善をしていく為に行政マンの能力を高めねばなりません。お互い頑張って小松の町を良くしましょう。(左:龍助町、右:小馬出町)
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)