サンサンコーナー
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読書の効果
私は子供の頃から読書が好きで、小学、中学、高校、大学はもちろんのこと、社会人になってから益々高じています。現在は正岡子規全集、オノレ・ド・バルザック全集、黒岩重五の聖徳太子、スティーブ・ジョブズの名言集等に取り付いています。よって暇をつぶすという言葉がありますが、パチンコ等は時間が勿体なく、やっている暇がありません。
読書に、はまってつくづく感じるのは、本の深みです。例えば、小学生時代に読んだ本を今読み返してみると、実にその味わいが違うのです。例えば、豊臣秀吉、織田信長、徳川家康の日本三大英雄に対するイメージです。子供の頃、特に小学生時代は豊臣秀吉に夢中になり、憧れを抱き、自分も出世したいなと思ったものです。しかし、中学から高校、大学にかけては織田信長が好きになり、日本の改革に憧れました。最近は、その当時最も嫌いだった徳川家康のことを少しずつ理解できそうです。まだ全面的に好きという訳ではないのですが、その時の家康の判断が理解できるようになってきたように思います。少し世の中の事が理解できるようになってきているのでしょうか?
私は読書には非常に利点があると思います。その理由として、第一に非常に我慢強くなり、気も随分と長くなるような気がします。その上、これは私の主観ですが、血管が広くなって血圧が低下するような気がするのです。70歳代になると、血圧が高めになり、何らかの血圧降下剤を飲んでいるようですが、私は実に正常です。その上読書によって、気が長く粘り強くなったような気がします。若い頃はかっとなりやすく、物事を諦めやすかったのですが、物を作り上げる、完成させるという粘り強さが養われたように思われます。また、読書によって知識が吸収され、色々な方の経験、考え方が理解できるようになります。正岡子規全集を読んでいると、34歳の短い生涯の間に彼は諦める事なく、実に様々な事を成し遂げています。漢詩、短歌、俳句等様々なジャンルで作品を残しています。その上、夏目漱石をはじめ河東碧梧桐等の錚々たる方々と交流して楽しんでいる様子が伺え、実に楽しそうです。まるで自分がその中にいるように楽しめるのです。
今日、私があるのは、全て読書のおかげです。この楽しい読書を楽しまない人がいたら不思議です。私の部屋は色々な書物に囲まれて実に楽しいのです。恩師の故高橋先生がいみじくもおっしゃっていました。良書というのはエキスが詰まっていて枕元に積んでおくだけでその影響を受けるんですよ。極端な話読まなくても積んでおくだけでいいんですよ、とおっしゃっていた言葉が印象的です。私は人生の師という方々に恵まれたのですが、特に人間は人生の師を持って、自分の人生を築き上げる事が必要だと思います。その為には幅広い読書をして、広く世の中を眺め、偏らない判断をする必要があると思います。
人生において、自分で考え、自分で判断する事が必要だと思います。その時にこそ豊富な読書によって他人の経験を自分の経験のように活かし、適格に判断をくだすことが、いかに生きるうえで役に立つかはかりしれません。世の中、良書が溢れています。そのうちの少しでも自分の人生でふれあえたら幸せです。私の生きている間に正岡子規25巻、バルザック15巻、ジョブズ名言集その他etc…。人生を楽しみたいと思います。
悟りとは、平気で死ぬる事ではない。如何なる場合にも平気で生きている事である。
子規
人生万歳! 読書万歳!
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)