サンサンコーナー
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正義は必ず勝つ?
正義は必ず勝つ!日本の時代劇等を見ていると必ず悪代官をこらしめて正義が勝ちます。
これは日本ばかりでなく、アメリカの西部劇もそうです。これはヒーローが現れて悪を滅ぼすというパターンです。現実の世の中は本当にそうなのでしょうか?今の世の中は正義と正義、悪と悪の戦いなのではないでしょうか。そしてお互いが正義だと思っているから絶対に負けを認めない、勝つ迄戦うというパターンが多いように思われます。
今、ロシアとウクライナの争いもそうなのではないでしょうか。ロシアが優勢だから日本人の気持ちは判官びいきで負けている方を日本人は応援したがるのです。しかしロシアではプーチンが正しいと指示をしている国民が、少なくとも半数以上いるのです。このことを日本人は見逃しているのではと思います。両方が正義をふりかざして争うとこれは泥沼です、終わりなき戦いです。
夫婦喧嘩もそうなのです。特に妻に正義があると大変です。限り無い争いが続くのです。
特に一神教において自分の神様は絶対だと思っていると、もうこれは大変です。ある宗教の争いは延々と終わるとこなく続き何千年も戦っています。特に身内のような近い間柄の宗教程争いはすさまじいみたいです。
その点私達日本人は八百万の神を信じている為に良くとれば融通がきくので争いが長引きません。でも正義とはいったい何でしょうか。一神教とは一体何のでしょうか? それぞれの神は博愛を唱えているのにお互いに違っていると残酷な殺し合いを始めるのです。
お互いの神はそう望んでない(?)にもかかわらず、神の意志で戦うのです。右の頬打たれたら左の頬を出しなさいというある宗教の教えがあるにもかかわらず、神の教えに従わず戦うのです。これはどうしてなのでしょう。
私は自分に正義があるという思いだけが戦いを長引かせ勝つ迄戦うのです。そう考えると日本人の神の感覚は実にバランス感覚が良いと思われます。昔から日本人は無宗教の国民だといわれています。しかしこの八百万の一物一神で一つのものには一つの神が宿り、どれもこれも正しいと認める、お互いを認める事が争いを納めるのではないかと思われます。
痛み分けこそが正しい解決なのではないかと思います。
私は正義の声は小さく、自分は正しいと思ってもそれを含んで相手の側に立って考えてみる。相手にも正義はあるのでは、と考えてみる事が必要なのではないでしょうか?正義の声は声高にではなく、大声でなく、小さく小さく発するという事も必要だと思います。
世の中が良いのか悪いか、そんなに単純ではないのです。非常に複雑なのです。自分の正義の声は小さく、相手の正義を聞く、そうすれば理解し仲もうまくいくかもしれません。
かく言う私も実践されてはいないのですが、まず家庭、住む町、地域社会、国と拡がればと思います。正義の声は小さく小さく…!です。
不動産 遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)