サンサンコーナー
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人間程愚かな動物はいない
人間程愚かな動物はいない?人は有史以来一万年、西暦から数えて二千年を経過しています。そのほとんどは戦い、戦争にあけくれています。そして戦いの規模は年々大きくなって来ています。世界一次・二次を経て、現在のウクライナ・ロシアの戦争が、世界三次戦争の危機さえあると叫ばれています。現在はこの戦争は遠い国の話として、我々日本人にはよく解らず、他人事にしています。ここに中国を巻き込むとアメリカは第三次世界大戦だと言っています。この世界を巻き込む戦争に何か意義があるのでしょうか?
今、第一次世界大戦の歴史を振り返っているのですが、色々な研究書が出ていて、これが原因、これの為に戦ったのだというものが一切うやむやになって解らないのです。どうも、民族の自立とか、自分の正義はこうだとか、白人がどうだとか、有色がどうだとか、キリスト教がどうだとか、イスラム教がどうだとか、原因は色々あるのですが、どれもこれだと言う原因ではないようなのです。それが世界中を巻き込んで争った結果なのです。それに武器も進歩し相手の顔を見ないで殺せるようになってきています。ではこの武器の管理・支配はどうなっているのでしょう。今世界では5万発の核があると言われています。そしてその関連費費用と年間5千億ドルが必要とされているそうです。よく考えれば、戦争に使わない抑止力としてしか使えない核の費用に、5千億ドル費やしているのです。でも、武器があるとそれを使いたくなる人間がいます。これは歴史上の必然であり通常の人間でも管理できないのに、テロリストにかかると何をか言わんやです。
今、抑止力の核経費の25%で世界の貧しい人々を全て救える金額なので、そんな戦争の武器を持たないで、世界に平等に分け与えることが出来るシステムが、人間に作れたら、平和で住み良い社会が出来ると皆が思っているのに何故できないのでしょう。現在、百人の人に聞いても全員が平和が良いと答えるに決まっています。平和が何故実現できないのでしょう。それは人間の欲、人より良い生活をしようという欲、自分さえ良ければ他人はどうでもよいという独善的な考え方が、武器を持っていないと心細い、安心できない、他人から攻められたらどうしよう、という不安が防衛力を過剰にしてしまいます。そして次々に相手を常に上回っていないと安心できないというジレンマに陥ってしまう、ある国の大統領達になっているのです。
今のロシアとウクライナの勝者が何を勝ち取るのでしょう。勝者も敗者も何も受け取ることはないでしょう。残るのは破壊だけ。人の心をズタズタに傷つけ、難民を大量に発生させるだけという事になるのではないかと心配です。今世界では正義の声が声高に叫ばれています。この正義の声はくせ者です。家庭の中でも正義の声は問題です。絶対自分が正しいと信ずれば、正しいと正しいがぶつかり合うのが戦争です。私は正義の声は控え目に小さく穏やかにする必要があると信じます。そして世界が家庭が平和にやっていけるシステムを作り上げていくことが必要です。
皆さん穏やかに話し合い、主張するところは主張し、譲るところは譲る、そんな平和な社会家庭を目指しましょう。そして私達はいつまで戦い続けるのでしょう。どこまで軍拡を続けるのでしょう。いつかどこかで行き詰まり、滅亡への道をつき進むのでしょうか…
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)
令和4年4月吉日