サンサンコーナー
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サスティナブルな社会を目指して
最近『SDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)』という言葉をよく目にされるかと思います。
サスティナブルとは「持続可能な」という意味です。では持続可能とはどういう意味だろうと皆さん疑問に思われることと思います。そうすると今の社会は持続可能な社会ではないのでしょうか?はい、ないのです。いやないと思われる社会なのです。
まず、今の社会、超大型の消費社会なのです。
例えば燃料ですが、昔は薪を燃やして暖をとっていました。それが山の森を破壊してはげ山を量産しました。その後石炭がそれに替わりました。石炭が出て来なければ世界中の森林が破壊されていたことでしょう。古代の中国は鬱蒼とした森林の国だったらしいのですが、今やほとんど森林らしきものも無く、黄砂が舞う埃っぽい国となっています。その上経済を重視してきた為、どんどん石炭を消費しPm2.5等の工場排煙の国となっています。
その次に石炭に替わって石油エネルギーが使われるようになり、世界中でガソリン車が走り回り、排ガスにより炭酸ガス濃度が上がり、地球の温暖化が始まり、海面が上昇し、このままいったらベネチアのような海岸都市が10年後に海洋に沈んでしまうのではないかと危惧されています。
私は先日ベネチアへ行ってまいりました。
今では地盤沈下と海面の上昇により危機的な状況にあるのを目の当たりにして、この人間の知と汗と努力の結晶によってできたこの街が海没するとは?と他人事ではありませんでした。
今や炭酸ガス濃度が増えた為、地球的な規模で異常気象となり、雨が異常に降ったり、台風が大型となり、各地に大被害を起こさせているようです。
私の子供の頃、冬は毎年60㎝程雪が降り積もり、夏は夕立が毎日のようにありました。今はほとんど雪が降らなくなり、降るとドカッと降り、夏は異常に高温となり、40度を超える日が続いたり、梅雨が無かったり、異常な長雨が続いたりと、非常に住みにくい気候となってきています。
この異変の原因がこの私達人間の消費生活にあるとしたら、私達人間は早く生活態度を改めねばならないでしょう。しかし世界的に見て、経済を優先させている限りは、サスティナブル・持続することは無理ではないかという事は私でも理解できることなのに、アメリカを筆頭とする政治家たちは何を考えているのか?未だに経済!経済!と叫んでおり、一般国民はその甘言に乗せられて支持しているようです。
今は持続が可能な社会の構築こそがとりあえず成すべき事で、隣近所とケンカしたり、ケンカする武器を作らねばならないとは、何を考えているのでしょう。
私達はもっともっと真摯に、今が良ければいいという短絡的な考えではなく、Sustainable持続可能な社会を構築する事が必要だと思います。その為にいかにすべきか常に考え、行動していかねばなりません。
自分さえ良ければいい、自分さえ儲ければ良いという我儘な考えを捨てていかねばならないと思います。
頑張りましょう!!
不動産遊民
都市研究家 調 亮