サンサンコーナー
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街づくりPART5
私の生まれ故郷小松市は、非常に自然に恵まれ、市地の6割~7割が緑でおおわれ、とても空気がきれいでおいしいです。
その上白山の恵みで台風とかの進路が微妙にそれ風の影響が受けにくく、雨も九州四国地方で降り小松に雨雲が着く頃には適度な量となり、極端な雨がほとんど降らず雨水災害もいつも避けられています。
これも全て白山の麓で恵まれた環境を享受しています。この自然のおかげで小松人はのんびりしていて、隣近所の融和がとてもよく、穏やかです。
梯川が市街地の真ん中を悠々と流れてその恵みで農作物も米を筆頭に種々の野菜類等も豊かに稔り、私の家等の食卓はほとんど近所の方からもらう野菜で食料自給率80%といっても過言でないくらい?に感じられる豊かさです。その上海も近く魚介類も豊富です。特に青み魚のアジ、サバ等の下級と思われる魚が豊富で、私はそんな魚が大好きです。いつもおいしくいただいています。
また水も綺麗で生酒の生産も盛んでおいしいお酒も堪能しています。あまり飲み過ぎてはいけませんが、野口、手取川等のお酒もおいしくつい飲みすぎるくらいです。空気・水・食べ物がおいしいということは最高の幸せです。
働き場所として小松製作所(コマツ)があり、世界のコマツと名を馳せています。今はその下請け等含めコマツ関連のすそ野は広く、優れた鉄工技術は積み重ねられ、高水準を維持しているようです。
しかし最近の状況は少子高齢化の波をもろにかぶり、人手不足で外国からの応援部隊が多く小松に住むようになっているようです。
でもこのように外国人にばかり頼っていいのでしょうか。人手不足、人材不足がもろにこれから響いてくるのではないかと心配です。何の手も打たずにこのまま過ごしていると将来的にはコマツも撤退という事態が来ないとも限りません。これは大変なことです。やはり人手不足、人材不足に対する対策を大至急にしなければいけないと思います。人に対する対処はすぐに実行しても効果が現れるとは
限らず、長い年月をかけて居住環境を整えて住みやすい場所造りこそ大切です。又、人材の確保は一番難しく、人材育成・教育がとても必要であるにもかかわらず、何の手も打たれていないのが実状です。
この教育はとてもすぐ効果が出てくるというものではなく、長い年月をかけて市民が育て上げることが必要です。市民レベルを上げる、文化レベルを上げるのが早急に必要です。
人材の育成は現状維持では劣化の促進となり、毎日の努力、尽力することで維持できるというもので、油断するとすぐ劣化してしまいます。ということでこのままではジリ貧になっていきます。
今小松は大変に恵まれています。でもこれに安住しているとアッという間に墓穴を掘るということになりかねません。
すぐに住みやすい住居、働きやすい工場、そして市民の文化レベルの向上に向かって対策しなければなりません。
すぐ対策を!
不動産遊民
都市研究家 調 亮