サンサンコーナー
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今 日本は……
今、日本は凄まじい勢いで少子高齢化社会に突入し、社会的変化が至る所に出てきています。具体的な影響はこれから出てくるのだろうと思いますが、影響が出始めてから対策を考えるようでは遅きに失する気がします。
そんな中で、社会は老人対策をしているのでしょうか?今私が言いたい老人対策とは、デイサービス等老人を収容する施設を作ることではなく、老人が住みやすい世の中づくりの事なのです。老いれば目が薄くなり小さい字が見えづらくなってくるのに、いろいろな文書や書類の字は小さいままです。近所の商店は後継者不足で廃業が増え、新しくできる商業施設は車社会に対応して大きくなる一方です。
最近沖町にオープンした北陸最大級のショッピングモールは、我々年寄りには広すぎて迷子になりそうです。もっとも、屋根付き散歩道としては丁度良い具合なのですが・・。
店内の商品は品揃えといい、色といい、形といい、我々の年代を対象にしたものはなかなか見当たらず、喫茶コーナー、レストラン等その一つ一つが私には馴染めないものに感じられました。
これでいいのでしょうか?いけないと思います。今の時代は戦後のベビーブーム世代が老人の仲間入りをして人口の3分の2が年寄りといわれる少子高齢化社会なのです。この老人時代にどうして社会を老人向きにシフトしないのか不思議でなりません。
老人中心の商品構成、老人中心の健全な施設、スポーツ施設、ゴルフ場・・・等
今のような世の中では我々老人世代がどんどん社会性を失うようなシステムになってしまい、早く引退して早くお亡くなりになった方が良いですよと言わんばかりです。
年寄り向けの背広ショップ、衣料ショップ、レストラン、喫茶店etcをどうして作らないのか・・?少なくなった若者をターゲットにしていたのでは、お客が減少するのも当然ではないかと思います。今まで人口が増加し、経済が右肩上がりの時は社会の構造が若者中心で良かったと思うのです。社会が変化し、元気な年寄りが大多数を占めるこの時代では、当然老人中心に社会構造をシフトし直しする事が必要なのではないかと思われます。
これからは元気な年寄りが働き、消費し、活動できる社会を作る事が必要ではないかと思います。元気な年寄りがショッピングできる、食事ができる、飲みに行ける、etc.そんな場所づくりこそが必要とされているのではないでしょうか?
結婚しなさい、子供を作りなさいという活動も必要ですが、少しでも元気な年寄りをつくる事が活動の中心になるべきだと私は思います。その元気な年寄りに社会を支えてもらう為に老人割引、老人無料のサービスをやめて若者(18才未満)無料のサービスをすべきです。例えば、兼六園の入場料は年寄りからはきっちり貰う、若者は無料にすべきです。食事も量の少ない美味しい料理を提供する。食べ放題なんか愚の骨頂です。あくまで年寄り中心の社会にシフト替えこそが今必要ではないでしょうか!
調 亮