サンサンコーナー
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気候変動から学べ
前回は異常気象の原因についてでした。
段々と我々の住む環境が汚染され、ものすごい気候変動が起こり、温暖化による雨の量が異常に多くなり、線状降水帯が発生し異常量の雨が集中的に降り、洪水が各地で多発しております。自分の経験から今までは危険でなかったものが、あっという間の増水で逃げ遅れて被害を受けられる人が多くなっております。今回の能登の豪雨は気象庁も突然の雨で逃げ遅れないように早めに避難所へ避難するようしきりに警告を発していましたが、オオカミ少年の話があるように何回も警告が発せられている為に素直に聞いた人は助かり、聞けなかった人が水害にあったというのです。
50年程前は、何日も雨が降り続き冬に大雪が降った年が水害に遭ったもので、私自身が予知できる具合でした。
しかし、今の水害は予想をはるかに超えて急速で量が多いためすぐに大被害に及びます。
また台風も異常に大型になり被害も甚大なものになってきています。そのうえ沖縄から九州、四国、中国地方を経由し、ほとんどの雨は沖縄や九州で降ったあとで、本州に来たときは湿気を持たない台風が多くなっています。また白山が最小限に抑えて守ってくれます。しかし近年は私の経験ではない直接中国地方に上陸し、長く日本全土に停滞し雨を降らせ続け各地で洪水の被害が多発しました。9月にあった台風は石川県を直撃するコースでしたが、長く九州地方に停滞したうえ、温帯低気圧となり石川県の被害は最小限ですみました。
このように年々災害は急激に激甚となり、大型化しているように感じます。このことは私たち人間の営みが環境を破壊している結果です。毎日我々が普通に生活している結果で、環境を破壊しているとしたら事は重大です。現在、地球の温暖化は急速に進んでいます。車を乗り回し冷暖房をガンガンにかけ、食物はスーパーへ行けば溢れ、私たちは昔の殿様以上の生活を楽しんでいます。山海の珍味を味わい、車に乗ってガソリン化石燃料を撒き散らして、温暖化を促進しているのです。かく言う私も、そんな生活に慣れ親しんでいるのです。それが一般的な日本人の生活なのです。生活自体が温暖化を促進し、環境汚染を拡大し、この地球を汚染して、その上この気候変動を起こさせているとしたら、この地球は大丈夫なのでしょうか?私たちの普通と思われる生活が我々の手により生活を脅かせているのです。
私たちの住む地球は、大昔は炭酸ガスに覆われていたそうです。その時の地球の気候は大荒れで大風が吹きすさび、雨が降り狂う世界であったのです。それが樹木等のおかげで、炭酸ガス濃度が減り、人間がようやく住める環境となったのです。私たちは生活する為に樹木を切り、農地を作り、都市を作っていってます。その農地は農薬で汚染され蓄積し土地を破壊しています。また都市は大型化し、東京では一千万人以上の人口が集中し、人間が住めない環境になってきています。
今年の夏に東京へ行った時も、気温は36度~39度、外気はエアコンの排気で蒸し風呂状態で人間の住むところでなく、建物内はエアコンがなくては住めない状況でした。しかしその生活が常態化して、環境を破壊している意識は誰にもないようです。
「暑いね」「異常な気候だね」と言い合うばかりで、この異常な状況は我々の生活から出ている反省の弁は誰の口からも出てこない事に違和感を覚えました。
今後人間が今の生活を継続するならば、また経済成長を続けるならば、私たちは私たちの子や孫の世代に重大な過失を押し付けることになります。遅かれ早かれ遠くない近い未来に、人間は地球に住めなくなるのではないかと心配です。
ラブ小松 不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)