サンサンコーナー
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日本を愛する気持ち
今、教育に必要なのは日本を愛するという
気持ちです。日本人はとても恵まれています。こんな国はほとんど無いと思われます。
国境はしっかりとしているし、どこへ行くのも安全が確保されている治安のよい国です。最近は子供達が精神的に追い詰められて起こす犯罪が増えてきているように思えますが、それも他の国から見れば少ない件数です。
戦後の高度経済成長とバブル期を経て、日本は世界有数の富裕な国になり、日本国民の平均的生活水準は190余りの国の、つまりほとんどの国の人々より高いと言われています。国民所得から鑑みても中流意識が強く、住宅の持家率も非常に高いように思います。
福利厚生も実に整っています。医療において分け隔てなく治療を受けることができ、医療保険制度は充実しています。治療費の負担も安く、厚生年金・国民年金も充実し、世界で有数の高齢化社会、少子化社会を形成しているのです。
それに伴い空き家が全国で800万戸を超えました。各地域に空き家が増え続け、全国で空き家問題が深刻になってきています。これも実は贅沢な問題なのです。少子化の問題や人口の都市集中など色々な問題が複雑に絡み合い、空き家が増加しているのです。これが今後、地方に悪影響を与え、地方の地盤沈下が始まり、地方の経済が成り立たなくなるのではないかと心配になります。
空き家が続出してくるということは不動産の価値が下がるということなのです。このことは、個人個人の資産がどんどん目減りするということなのです。せっかく借り入れをし不動産を所有しても、その価値が減少するということなのです。そしてそれはいつしか個人ではなく地方全体にじんわりと響いてくることになるのです。不動産の固定資産評価を押し下げるということになるのです。市町村の税収の3分の1を占める固定資産税収入が目減りしていくということは、市町村の経営が成り立たなくなるということなのです。
そして今、固定資産評価が時価を上回る状況が現出しています。これはどういうことかといえば、不動産がどんどん値下がりしているのに、固定資産評価が適切適正に評価されていないからなのではないでしょうか?
これは行政が税収が減ることを恐れて、こまめに評価替えに取り組んでいないからかも? まさかそんなことはないでしょうが、行政が故意的に目をつむるか曲げているのではと思えてしまうのです。そしてマスコミも黙り込むという構図ができ上がっているように感じてしまうのです。
加えて法律が複雑、多岐になり実社会から離れてしまい、その改正が状況に応じ改正制定できなくなってきています。以前より国会議員のレベルが低下しているのか、対応しきれないようです。
今この恵まれた日本が色々な面で柔軟に対応しきれない為に“ゆで蛙現象”が起きているのではないかと心配です。この恵まれた国、日本が、日本国民自らが貶めているように思えてしょうがないのです。
私達は有事であるこの機会に根本から見直す必要があると思います。日本人は自分を見直すという自浄能力が外国人と比べて欠けているのが現状です。
もう一度見直しましょう。また子供達にそのような心を芽ばえさせる教育をしましょう。
まずは教育の改革を。
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)