サンサンコーナー
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パンデミックは人間社会を変革する?
今、新型コロナウィルスは人間社会に大きな変化をもたらしています。まず、外へ出歩かなくなったことです。人々は外出をしなくなり、海外へはほとんど自由に渡航できなくなりました。その結果、多くの人々が生活を規制したことにより個人消費は落ち込み、経済活動が縮小されてきています。お金持ちもそうでない人も平等に制限を受けているということなのです。
おかげで世界の主要都市ではスモッグや大気汚染が緩和され空がきれいになり、観光客の減少により海や川がきれいになっています。地球環境にはとても良い影響を与えているのです。どんなに環境に良い政策でも、このパンデミック(感染症の世界的大流行)の影響にはかなわないのではと思うくらいです。パンデミックは人間社会への革命なのかもしれません。
ところで感染とは何でしょうか?鼻の粘膜にウィルスがつくと感染なのか、喉の粘膜にウィルスがつくと感染なのか?
フランスで見つかった変異型ウィルスは、鼻の奥からの検体では陰性で、呼吸器の奥からの検体では陽性だったと報道されています。
保菌していて発症しないのは、その個人が健康であり、持っている抵抗力・免疫力が強くて発症しないのでしょうが、これはとても面倒なことになると思います。発症している人は病院等に隔離され治療をしますが、発症していない保菌者は体内に菌を持ち続けているのに自由に歩き回ることができ、知らず知らずのうちにウィルスを撒き散らしていることもあり得るのです。
今の国の政策である《不要不急》の「外出を控える」「飲酒を伴う会合を控える」「大人数での飲食はダメ」というものは、コロナウィルスの感染を防ぐという意味では正解だと思います。しかし人々が生活していく上で、この状態が長く続くとどうなっていくのでしょう。人間の根本的な生活が成り立つのかといえば成り立つはずがないのは自明の理です。
前にもお伝えしましたが、新規感染者が減少傾向にあるとか増加傾向にあるとかいう政府の発表には何の意味があるのだろうかと、私は大変疑問に思っています。これは政府が一切の対策が無く無策をさらけ出しているようなものです。ですが、どうもしようがないと開き直ることは政府には出来ないでしょう。
今回の新型コロナウィルスも全員が抗体を持つようになる迄、終息はおぼつかないのではないかと思っています。
過去に3度も大流行したペスト、1800年代のコレラ、1900年代のスペイン風邪。これまでに何度も世界でパンデミックが起こっていますが、撲滅できたのは唯一天然痘だけです。その天然痘も、抗体を持ったスペイン人がインカ帝国を攻め、インカ帝国の人々は抗体が無い為に天然痘にかかり、軍事力が弱体化した為、インカ帝国の滅亡を速めたという歴史があります。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」です。しかし今は科学も発展し医療も格段の進歩を遂げています。
ワクチンの接種実績も徐々に増えてきていますが、副反応が諸外国と比べて多いように見受けられるとの声もあります。今の段階ではワクチンを体に入れることに、どうしても不安を覚えてしまいます。
一日でも早い、より安全で、より有効なワクチンの開発、治療法の発見が急がれるところです。期待しましょう。
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)