サンサンコーナー
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サスティナブルな社会を目指してⅢ
台風15号が千葉県に甚大な被害を残し、過ぎ去っていきました。この原稿を書いている今現在も通電できない世帯が数多くあり、普通の生活に戻るにはまだ相当の期日が必要と見られ元の生活に戻れない家も数多くありそうです。
私達は今、スイッチを入れれば電気が点き、蛇口をひねれば水が出るという非常に便利な社会に生きています。
しかし、この便利さは天然資源、特に石油資源の消費の上に成り立っているのです。
この天然資源は無限にある訳ではなく、有限なのです。
この埋蔵量は200年持つとか300年持つとか言われているのですが、何年持つのでしょう。この石油が枯渇した時は一体どうなるのでしょう。考えただけでも寒くなります。
今の生活がサスティナブル(持続可能)なのでしょうか?誰が考えても答えはあきらかではないでしょうか。
それでは石油に替わる代替エネルギーが発見発明されるのでしょうか?今人類は必死に研究しているようですが、まだ有力な代替エネルギーは発明発見されていないようです。今電気があるじゃないかと言われますが、電気すらも天然資源の消費で賄われているのです。今の社会は大量の天然資源の消費の上に成り立っているのです。私たちの子供達、子孫の未来を犠牲にして、この快適な生活を謳歌しているのです。そしてこの生活に慣れ親しんでいる為に、その生活から離れられないのです。この生活が永遠に続くかのごとき錯覚に陥っているのです。今のこの生活がそのまま続くなんてありえないのです。
今回の台風15号の惨禍はその事を私たちに奇しくも如実に教えてくれたのではないでしょうか?今の資源が枯渇した時の状態を、自然は私たちに教えてくれているのではないでしょうか。
今私たちの生活はサスティナブルどころか、累卵の上にいるような危うさがあるのです。
江戸時代の日本のように資源を無駄遣いせず、循環型の社会、人肥をも買い取り肥料にしていた、着物を着尽くして一切の無駄を省いていた社会、全て日本国内の資源のみの消費で循環している社会こそが今私たちに求められているのではないでしょうか。
使い捨て社会は終わりにして、リサイクル社会こそがこれから求められる時代になります。
資源を余すことなく使い切る、色々な物は余剰を出さず、使い切ることこそが資源を大切にすることに繋がるのかもしれません。
不動産遊民
都市研究家 調(しらべ) 亮(わたる)