サンサンコーナー
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トランプ米大統領について No.2
前回に続いてトランプ大統領について述べてみたいと思います。
前回、我々日本人が一番トランプ氏の餌食になりやすいという話をしました。それは何故か?自分の信念を持たず相手にすり寄っていく国民性、交渉をするという事に慣れていない国民性にあると思います。日本国として独立した考え方を持っていない、自分の国を自分で守っていない、他の国にお金を払って守ってもらってもらえると錯覚している事にあると思います。アメリカ軍の若者が命をかけて我々日本人を守ってくれるのか?と冷静になって考えてみれば解る事なのに、多くの日本人が甘く考えている事、それ故に自国を守るという気概を持っている日本人が殆どいない事、又軍事力というのは外交の一手段であると認識している日本人が非常に少ない事が日本人の幼稚さを世界に示しています。
このような条件の中でトランプ氏と交渉していくというのは至難の業だと思います。
「孫子の兵法」に“敵を知り己を知って戦わば百戦危うからず”という教えがあります。我々はトランプ氏というのはどんな人間なのかを知るべきだと思います。
まず、日本のマスコミの論調とアメリカ国内の論調は随分と違うのではないかと思うのです。それは日本のマスコミの論調は、あまりにもきれいごと過ぎて、どちらかと言えば一方的、左寄りになっている風潮が見受けられる事、その上一億みな同じ意見に傾いているように思われます。
トランプ氏はそんなに単純ではないでしょう。表面で言っている事と、内に秘めている事が全く違うのではないかとさえ思われます。だから、強面で言われるとすぐにすくみ上ってしまう日本人は最も御しやすい相手なのではないかと思うのです。
慌てて馳せ参じた安倍首相も、トランプ氏の手のひらにのせられて頭を撫でてもらってきただけかもしれません。何の後ろ盾も持たない安倍さんにすれば、それが精一杯なのかもしれませんが…。で、トランプ氏は酒も飲まず電話魔で(ツィッター魔なのかもしれません)、仕事人間です。そのトランプ氏がアメリカの利益を優先するという基本方針のもとに進まれた時、私達無防備日本人としては、日本の国益を優先する程の気概を持って交渉できるのは、今の日本において安倍さん以外に人材を考えられるのでしょうか?誰も考えられない、それ程日本は人材不足なのでしょうか? 今現在、トランプ氏の論調、就任当初の強面論調に変化が見られ、現実路線に収めようとの変化のように見受けられます。
トランプ氏は私と同年代の70歳です。日本では定年後の悠々自適の年代、年金暮らしの年代なのです。私の年代の頭はもう古い、固いと言われる一世代前の感覚なのです。権力に対する考え方、国際情勢、地球環境その他一つを取り上げても、時代錯誤の様相を帯びているのは私だけの危惧なのでしょうか?
これからは、アメリカの利益だけでなく、地球的な規模で考え行動していかなければならない新時代に突入している認識を持っていただかないと大変な事になるのでは…心配です。次回に続く
都市研究家 調 亮